「オゾン発生器」とは、オゾンガスを発生させる装置のことで、空気の浄化や除菌、脱臭などに利用されています。
特に、空気清浄機では実現しにくい「脱臭」効果がバツグンで、家庭やオフィス、クリニック・病院など、さまざまな場所で利用されています。
この記事では、オゾン発生器の効果や、空気清浄機との違いについてご紹介します。
オゾン発生器とは、オゾンガスを発生させる装置のことで、空気の浄化や除菌、脱臭などに利用されています。
オゾン発生器は主に二つの方法でオゾンを生成します。一つは放電式で、空気中の酸素分子に高電圧をかけることでオゾンを生成します。もう一つは紫外線式で、特定波長の紫外線を酸素に照射してオゾンを生成します。
どちらの方法も、空気中の酸素を利用してオゾンを生成し、そのオゾンを空間に放出することで脱臭や除菌を行います。
そもそもオゾンとは、酸素の同素体で、化学式ではO3と表されます。通常の酸素分子(O2)に比べて不安定な分子です。この不安定さが強力な酸化作用をもたらし、空気中の有害物質や臭いの原因となる物質、細菌やウイルスと反応し、これらを分解・無害化することができます。
オゾンは自然界にも存在し、ごく薄い濃度で存在しています。特に、森林や滝などではオゾンが多く発生しており、空気がすがすがしく感じられるのは、オゾンが大気を自浄作用を持っているためです。その強い酸化力を利用して人工的に空間の除菌や脱臭を行うのがオゾン発生器です。
低濃度のオゾンは通常、大気中に存在しており、成層圏でのオゾン層は地球を紫外線から保護する役割を果たしています。
オゾン発生器には、脱臭、防カビ、除菌、防虫といった、生活空間を快適に保つための機能が一台に集約されています。
利便性の高さから、家庭や業務用、特に衛生管理を重視する場所で広く利用されるようになりました。
それぞれの効果について、以下で詳しくご紹介します。
オゾンは、ペットやタバコの臭い、生ゴミ臭、エアコンのカビ臭など、家庭内で発生するさまざまな臭いの元となる物質を分解し、脱臭します。
空気清浄機がフィルターで物理的に臭いを吸着するのに対し、オゾン発生器は臭いの原因物質を化学的に分解するため、臭いを根本から除去することが可能です。
湿度の高い日本の住環境では、カビの発生が大きな問題となります。オゾンはカビの胞子に対しても酸化作用を発揮し、カビの繁殖を抑制します。すでに発生してしまったカビについても、繁殖を抑制する効果があります。
浴室やキッチン、押し入れなど、特にカビが発生しやすい場所での使用が効果的で、エアコン内のカビにも効果を発揮します。
オゾンは、その強力な酸化作用により、細菌やウイルスを効率的に除去することができます。
特に、インフルエンザウイルスやノロウイルスなど、家庭内での感染が懸念される病原体に対しても、高い除菌効果を発揮します。
この効果は、病院・クリニックや介護施設、食品加工施設など、衛生管理が特に求められる環境でも高く評価されています。
オゾンは、ゴキブリやダニなどの害虫を忌避する効果もあります。これは、オゾンの臭いが害虫の嗅覚を刺激し、生息環境として不適切な信号を送ることで、害虫を寄せ付けにくくするためです。
ただし、人の嗅覚では、オゾン自体に通常、匂いを感じることはありません。オゾンが高濃度で存在する場合に限り、その周りの物質との反応により、芝麻油や魚の臭いのような特有の臭いが感じられることがあります。
また、オゾンによる空間の除菌・脱臭効果が害虫の餌となる細菌やカビの発生を抑制することも、間接的な防虫効果につながります。
オゾン発生器と空気清浄機は、どちらも室内の空気をきれいにするための装置ですが、
その作用原理と目的には大きな違いがあります。
この違いを理解することで、どちらの装置が自宅や職場に最適かを判断することができます。
オゾン発生器は、オゾンガスを発生させ、その強力な酸化作用によって空気中の細菌やウイルス、臭いの分子を分解します。オゾンは自然に戻る性質があるため、使用後は酸素に戻ります。このプロセスにより、脱臭や除菌が行われます。
一方、空気清浄機は空気を機械内部に吸い込み、フィルターを通して塵や花粉、ペットの毛などの物理的な粒子を捉え、清浄した空気を室内に戻すという仕組みで空気をきれいにします。
一部のモデルでは、紫外線やイオンを利用して微生物を除去する機能も備えていますが、主機能は物理的な粒子の除去です。
オゾン発生器は、脱臭と除菌に特化しています。空間全体を除菌し、臭いの原因となる物質を分解することで、空気を清潔に保ちます。家庭を始め、医療施設や介護施設、食品加工場など、衛生管理が厳しかったり脱臭が求められたりする場所での使用に適しています。
一方、空気清浄機は、空気中のアレルゲンや粉塵の除去を目的としています。アレルギー反応の原因となる花粉やダニの排泄物、ペットの毛などを捉え、アレルギー症状の軽減に役立っています。特に、就寝時に空気清浄機を使用することで、アレルギー症状の軽減が期待できるでしょう。
たとえば、家庭内でペットや介護、キッチンの生ゴミ臭、タバコなどの臭いが気になる場合には、オゾン発生器が効果的です。
一方、花粉症やハウスダストによるアレルギーが問題となる家庭では、空気清浄機が適しています。
ここまでに何度かお伝えしてきたように、オゾン発生器は一般家庭のほか、施設などでも導入されています。
主な利用分野が「医療・福祉施設」「食品加工・保管施設」「宿泊施設・レジャー施設」「農業・畜産業」です。
医療施設では、患者様や利用者様の健康を守るために、常に清潔な環境を維持することが求められます。オゾン発生器の強力な除菌効果を活かして、病室や待合室、手術室などの空間除菌、院内感染のリスクを低減するための措置として利用されています。
介護施設では、尿や便の臭いなどが発生しやすく、施設内の衛生環境を悪化させるだけでなく、利用者や職員の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。オゾン発生器は、これらの臭いを根本から効果的に消臭することができます。
食品の安全性を確保するためには、製造から保管、出荷に至るまでの各過程での衛生管理が不可欠です。
オゾン発生器は、食品加工施設や冷蔵・冷凍倉庫で、空間の除菌や脱臭、食品の鮮度保持に活用されています。
オゾンは食品に直接使用しても残留物が残らないため、安全性の高い除菌方法として注目されています。
宿泊施設やレジャー施設では、いかに快適な空間を提供できるかがサービスの質を左右します。
そこで、客室やロビー、レストランなどの公共スペースでの臭い対策や除菌にオゾン発生器が利用されています。
特に、喫煙室の脱臭や、ペット同伴可能な施設での臭い除去に効果を発揮します。
農業では、作物の生産性向上と品質維持のために、病害虫の防除や環境衛生の管理が重要です。オゾンには殺菌・抗ウイルス作用があるため、オゾン発生器を使用して病原菌やウイルスを抑制し、病害虫の発生を抑えるのに活用されています。
また、オゾンの酸化作用土壌中の有機物を分解することで、土壌の通気性や保水性を改善することも可能です。さらには、農作物の保管場所では、食品の腐敗の原因となる菌を抑制することで、食品の鮮度保持にも利用されています。
畜産業では、畜舎内のアンモニア臭や糞尿臭などの悪臭の抑制、畜産物に付着している菌を抑制することで食中毒の発生リスクを低減するのに活用されています。
また、オゾンの酸化作用によって飼料の腐敗の原因となる菌を抑制することで、飼料の鮮度保持にも効果があります。
オゾン発生器と空気清浄機は、それぞれ異なる目的で設計されています。オゾン発生器は除菌と脱臭に、空気清浄機はアレルゲンや粉塵の除去に特化しているため、これらの違いを理解した上で、適切な装置を選択することが重要です。
オゾン発生器は、脱臭や除菌、、防カビ、防虫といった多様な効果により、家庭内を始め、医療・福祉施設から食品加工・保管施設、宿泊・レジャー施設、さらには農業・畜産業に至るまで、幅広い分野で利用されています。各分野でのニーズに応じた使用方法が確立されつつあり、今後もその活用範囲は広がっていくでしょう。衛生面での懸念が高まる現代において、オゾン発生器の役割はますます重要になっています。
安全な使用方法を守りながら、これらの効果を最大限に活用することで、より清潔で快適な生活空間を実現しましょう。
もし、ご家庭でペットを飼っていたり、介護をされていたりして、匂いが気になっているという方は、
空気清浄機よりもオゾン発生器の方が適している可能性があります。
現在、日本でもさまざまなオゾン発生器が提供されています。
なかでも、次のような方に特におすすめしたいのが「澄風(すみかぜ)」です。
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