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オゾン発生器はつけっぱなしでも大丈夫?安全な使い方とは

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オゾン発生器はつけっぱなしでも大丈夫?安全な使い方とは

一般的な家庭用のオゾン発生器は、24時間つけっぱなしで使用しても問題ありません。一方、業務用のオゾン発生器のつけっぱなしは、推奨できません。

オゾン発生器とは、空気中の臭いを除去したり、ウイルスや細菌の増殖を抑えたりするために使用される機器です。日本国内でも、健康志向の高まり臭い対策の需要の増加に伴い、オゾン発生器が注目されています。

この記事では、オゾン発生器を長時間つけっぱなしにすることの是非について、ご紹介します。

オゾンの安全性について

オゾン発生器を利用する際、まず気になるのは、オゾンの安全性についてではないでしょうか。

低濃度のオゾンは、人体への影響はほとんどありません。

また重要なポイントは、オゾンには残留性がないことです。
オゾンは菌やウイルス等と接触するとこれらを即座に分解し、酸素に戻ります。菌やウイルス等に接触せず残ったオゾンも時間が経つと自然に分解され、酸素に戻ります。

オゾンの用途

オゾンはさまざまな分野で利用されています。
たとえば、食品業界では、食品の鮮度を保つために食品工場などでも使用されています。
また、医療機関ではオゾン発生装置が消毒や殺菌などの目的で活用されています。
これらの用途においても、低濃度のオゾンが利用されています。

低濃度のオゾンは自然界にも存在

自然界にもオゾンは存在しています。高度約20~30km付近に存在するオゾン層のオゾン濃度は、約10~20ppmと高濃度ですが、地上付近のオゾン濃度は、平均で約0.02~0.04ppmと低いです。

私達の身の回りでは森や海の近くなどで、自然なかたちで生成されています。

オゾン濃度が0.1ppm以下であれば、人体への影響はほとんどありません。
一方で、高濃度のオゾンは人体に影響を及ぼす可能性があります。

高濃度オゾンのリスク

特に0.1ppmを超える濃度では、呼吸器系や目に刺激を与えることがあります。
0.1~0.3ppmになると、鼻や喉に刺激を感じたり、目がチカチカしたりするようになります。
0.3ppm以上になると、呼吸器系に悪影響を及ぼしたり、頭痛や吐き気などの症状が現れたりする恐れがあります。

ただ、一般的な家庭用のオゾン発生器では、0.01~0.05ppm程度の濃度にしかなりませんので、あまり心配はいりません。

オゾン発生器は長時間つけっぱなしでも大丈夫?

一般的な家庭用のオゾン発生器は、そもそも、人やペットがいる環境下でつけっぱなしで使用することを想定して作られています。このため、長時間つけっぱなしでも問題ありません。

また付属のオゾンセンサーとオゾン濃度の自動調整機能により、安全かつ効果的なオゾン濃度をキープできるオゾン発生器もあります。オゾン濃度が気になる方は、このような機器を検討しても良いかもしれません。

ただ、使用する際には、メーカーの取扱説明書の指示に従うことが大切です。
使用方法や使用環境に関する注意事項を守りましょう。
また、長時間つけっぱなしにする場合は、定期的なメンテナンスや清掃が必要です。オゾン発生器内部には汚れが付着する可能性がありますので、定期的な清掃を怠らないようにしましょう。

さらに、オゾン発生器を長時間使用する際には、部屋の換気も重要です。オゾンは人体に影響を与えない低濃度でも、長時間にわたって密閉された空間に溜まると、呼吸器や目に刺激を与える可能性がゼロではありません。定期的に部屋を換気することで、安全性を確保しましょう。

オゾン発生器のつけっぱなしがダメな場合

家庭用のオゾン発生器を長時間つけっぱなしにして使用することは、一般的には安全ですが、特定の状況下では注意が必要です。

メーカーの指示に従っていない場合

オゾン発生器の取り扱いに関する注意書きやメーカーの指示には、必ず従う必要があります。
もし、取扱説明書の指示に従わないと、たとえば、20畳以上の広さ向けのオゾン発生器を6畳の部屋で使用するなどした場合に、オゾン濃度が高くなってしまい、健康被害が出る恐れがあるからです。

つけっぱなしにする場合も、そうでない場合も、メーカーの指示に従って正しく使用することが大切です。

業務用のオゾン発生器を家庭で使用する場合

本来、業務用のオゾン発生器を、家庭で使用することは推奨できません。用途や機種にもよりますが、中には無人の状態で短時間のみ使用する目的で作られたものもあるからです。

何らかの理由で家庭に持ち込んで使用する場合でも、長時間つけっぱなしにすることは、絶対に避けてください。
業務用のオゾン発生器は、オゾン発生量が家庭用とは比べものにならないほど多く、0.1~10ppm程も発生させます。

まとめ

オゾン発生器は安全に利用すれば、消臭やウイルス・菌の抑制などの効果が期待できます。
ただし、適切な使用方法や注意点を守らないと、高濃度のオゾンが健康に悪影響を及ぼす恐れもあります。

一般的に、家庭用のオゾン発生器を長時間つけっぱなしにして使用することは、安全上、問題ありません。家庭用のオゾン発生器は人やペットがいる状態での24時間連続運転を想定して作られており、低濃度のオゾンは人体に影響がほとんどないためです。オゾン濃度が気になる方は、オゾンセンサーとオゾン濃度の自動調整機能つきのオゾン発生器を検討しても良いかもしれません。

ただし、オゾン発生器を利用する際には、安全性についての情報を正しく理解し、適切な方法で使用することが重要です。
定期的なメンテナンスや清掃、必要に応じた部屋の換気など、適切な取り扱いが必要です。
これらのポイントを守れば、安全に快適な空間を保つことができます。

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